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はと麦茶

はと麦茶がアトピー性皮膚炎の症状改善に効果があるとされています。はと麦は、イネ科ジュヅダマ属の一年生作物で、鳩がよく食べるのでこの名が付いたとするのが一般的のようです。野生のジュヅダマに非常に似ていますが、穀皮が薄くて割れやすく、脱皮が比較的容易に出来、加工、調理し易いのが異なるところです。



はと麦の原産地はインド北部から、中国南部、インドシナ半島、熱帯アジアにかけての広い地域が考えられています。はと麦の歴史は古く、中国を初め、東南アジアはもとより、ブラジル、アメリカ、ギリシャ、ローマなどで利用された記録も残っており、世界中で保健食、美容食として珍重され、日本に伝来したのは約300年前といわれています。日本では、関東以西で栽培されており、収穫期は9〜10月です。



はと麦は「穀物の王様」と呼ばれ、タンパク質を多く含み、アミノ酸のバランスもよく、さらに、ビタミンB1・B2、カルシウム、鉄、食物繊維も多く含み、不飽和脂肪酸エステルのコイクセノライド、多糖類のコイキサンA、ラクトン、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸などがあり、新陳代謝を増進させる作用があるとされています。



昔から「はと麦は肌をなめらかにする」と言われており、アトピー性皮膚炎だけでなく、シミ、ソバカス、肌荒れ、の改善に効果があるとされています。特に「イボ取り」効果は有名で、水いぼの改善などに利用されます。



はと麦が、消炎・利尿・鎮痛・排膿作用をもち、体内の水分や血液の流れをよくして、新陳代謝を活発にし、解毒・排泄を促す作用や、そのため、アトピー性皮膚炎を改善するなど、肌をきれいにするだけでなく、イボやさまざまな病気の治りを早める作用をするのは、はと麦に含まれているコイクセノライド(coixenolide)が大きくかかわっていると考えられています。



コイクセノライド(coixenolide)は、免疫増強作用や腫瘍抑制作用があるとされていて、がんなどの腫瘍に対して、予防や抑制の効果があることが確認されるなど、現在、体内や体外に出来る腫瘍の治療への活用などの研究がなされています。



はと麦から穀皮を取り去ったものをヨクイニンとして医療用として流通しています。ヨクイニンから抽出したヨクイニンエキスには、血流促進、抗炎症、皮膚弾力改善、メラニン抑制などが確認されています。



はと麦茶での、はと麦の量は、アトピー性皮膚炎の改善には15−20g、健康維持なら5−10gのはと麦を使用します。沸騰後、弱火で煮詰めて20分くらいで出来上がりです。熱いうちに茶殻を漉し取り、出来上がった煎液を1日量として2〜3回に分けて服用します。



水量は600−1000mlが標準ですが、お好みで、量を増やして、水代わりにガブガブ飲んでも結構です。大切な点は沸騰後20分以上は煮詰めることです。これで殆どの有用成分がお茶の中に移行しているので、このお茶を1日で飲みきります。



沸騰後は100度でグラグラ煮立てるのではなく、90度くらいでじっくりと長めに煎じるのがコツです。煎じた茶殻は捨てずにそのまま食べたり、お米に混ぜて炊くのがおススメです。はと麦は、捨てる所はない生薬です。

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